音響の必要性

音響って以外に重要ですよね

一歩外に出ると街は音で溢れてます。

電車に乗れば「次は〇〇駅です」とアナウンスが入りますしお店に入れば店内BGMが流れてます。

迷子の案内なんかも入ったりして。

映画館では大迫力の重低音も。

普段は意識しませんが、それらは全て音響(PA)と呼ばれるモノです。

もちろんコンサートだけでなくお祭りやイベント、会社や学校での朝礼や式典でも音響は使われてます。

「でも音さえでればラジカセででもいいんじゃない?」

「なんとなく必要な機材は想像がつくし。マイクとスピーカーが有ればできるんでしょ?」

そんな風に思ってらっしゃる方いませんか。

確かに何も音がないよりは、BGMだけでもラジカセから流れているだけで、何となく雰囲気がありますし、スピーカーに直接マイクを繋ぐ事ができる機材もあるので、音を出す事自体はさほど難しくありません。

しかし、会場で音が小さくてラジカセやスピーカーの近くの人にしか聞こえなかったり、大きな音を出そうとして音が割れていたら、盛り上がりに欠けませんでしょうか。

あるいは進行に支障をきたすかもかもしれません。

参加者5人や10人での小さなイベントや自分だけの空間なら成立するかもしれませんが、たくさんの人と一緒にイベントをしようとすると機材、技術、経験のハードルが一気に上がってしまいます。

お客様が慣れない操作をするストレス、聞きづらい音を我慢して聞き続けるストレスを解消するために、専門知識を持った我々音響オペレーターがいるのです。

とは言っても、あって当たり前の音響を扱う我々オペレーター。

目立たない所で仕事をしていますので、一体何をしているの?本当に必要なの?と思われる事もあると思います。

音響オペレーターはどんなことをしているのか

お客様には快適な音響空間で楽しんでいただく事。

これが一番大切なことです。

会場全体に声や音楽を届けるためには、専用の音響機器とそれを正しく適正に扱える音響オペレーターが必要です。

もしマイクが常にキンキンハウリングを起こして耳障りだったら。。。

声や音楽が聞きづらく何をやっているのかわからなかったら。。。

一旦気になり出すと不具合の方が気になり、話が入ってこなかったりその場にいるのが苦痛になったり。

どのくらいの音量なら大きくもなく、小さくもなく聞きやすいか。

どんな音質にすれば快適に会場にいられるか。

そのためにはどんな調整や加工をしたらよいか。

そんなことを考えながら我々オペレーターは音響機器を操作してます。

その会場、イベント内容に合わせて適切な音響プランを考え、スピーカーの量、マイクの本数を決め、それらを含め全ての機器を適宜取り扱い、最も適したちょうど良い音が聞こえるようにセッティングします。

コンサートやライブでは楽器の音を拾いそれぞれの音色が美しく聞こえるように調整、ミックスして音を届けます。

芝居や演劇ではセリフを確実に客席に聞かせ、BGMや効果音を決まったタイミングで出して、最大限演出をサポートします。

イベントや式典では進行に合わせて、マイクの音量や音質を調整し、場合によってはタイミングよく曲を流して、その場の空気感や臨場感を損なわないよう判断しながらオペレートします。

テレビやCDと違い、リアルタイムで刻々と変わる音を常に適正に保ち、その場にいるお客様に快適に、存分に楽しんでいただく。

我々音響オペレーターはそんな仕事をしています。

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